浦和うなぎ

江戸時代、浦和近郊ではうなぎの捕れる沼地が多く、中山道を旅する行楽客の間でうなぎの蒲焼が評判になりました。
また、紀州徳川家の当主などが鷹狩を行う「御鷹場(おたかば)」にさいたま市付近が指定されており、鷹場御用に収穫したうなぎを紀州藩主へ献上されたことで有名になったのです。このように地方で収穫して江戸に送られる鰻は俗に「旅鰻(たびうなぎ)」と呼ばれていました。

▲ 2016年、浦和博物館では、紀州鷹場への献上鰻のことが記された古文書が展示されました。

さいたま市浦和区(旧浦和市)を中心に今も多くのうなぎ料理店が営業しています。「串打ち3年、裂き8年、焼きは一生」と言われるうなぎ料理ですが、各店それぞれには秘伝のタレがあり、その味は長きに渡り受け継がれているのです。
浦和のうなぎ料理店が集う「浦和のうなぎを育てる会」では、毎年5月下旬にさいたま市役所前や県庁前で開催する『浦和うなぎまつり』で伝統的うなぎ料理をPRしているほか、日本財団が主催する『海と日本PROJECT』に参加してニホンウナギの保護活動に協力しています。

▲ 毎年5月に開催される『浦和うなぎまつり』。人気のうなぎ弁当を求めて多くの人が集まります。

▲ アンパンマンでお馴染みのやなせたかし作のキャラクター「浦和うなこちゃん」。浦和駅前に銅像が立っています。

詳細は「浦和のうなぎを育てる会」ホームページをご覧くだい。

協同組合 浦和のうなぎを育てる会

TOPへ戻る