うなぎの現状

02 天然うなぎの減少

1970年以降、日本の天然うなぎは減り続けています。なお、2016年の漁獲量は68トン、約34万尾でした(図4)。また、戦後、うなぎの養殖技術は急激に上昇しましたが、稚魚となるシラスウナギの漁獲量は減少し続け、深刻な種苗不足になっています(図5)。
シラスウナギが減った主な要因は、(1)乱獲、(2)海流の変化、(3)河川構造物など人工物による環境変化と言われています。
そのため、2014年6月12日、「ニホンウナギ」が国際自然保護連合(IUCN)の定める「絶滅危惧種IB類(レッドリスト)」に指定されました。そして、2014年9月以降、日本・中国・台湾・韓国間でシラスウナギの採捕規制が敷かれ、養殖(池入れ)量は2割減(21.7t)で合意されています。

図5 日本のシラスウナギ採捕量の推移
提供:国立研究開発法人 水産研究・教育機構

図5 日本のシラスウナギ採捕量の推移
提供:国立研究開発法人 水産研究・教育機構

03 うなぎ蒲焼専門店の減少

シラスウナギの漁獲量減少によって、2000年以降、日本は輸入うなぎによって消費がカバーされてきました。中国産のうなぎは、ヨーロッパウナギの稚魚を捕獲して養殖したケースが多くみられます。
2009年以降、シラスウナギの不漁に伴う市場価格の高騰で、蒲焼専門店が激減します(図6,7)。一方で、大手外食チェーン店やうなぎ加工食品による、安価な消費が増えました。
2017年現在、日本のうなぎ消費量は年間約3億匹で、そのうち国産は約1億匹となっています。

図6 うなぎの蒲焼き販売の推移
出典:うな丼の未来(東アジア鰻資源協議会日本支部編,(株)富士経済データより,p91,青土社,2013)

図7 うなぎの外食売上と店舗数
出典:うな丼の未来(東アジア鰻資源協議会日本支部編,(株)富士経済データより,p91,青土社,2013)

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